スリージャイアンツ〜3人が向かうジャイアンツコーズウェイ

9.4 オールド・ブッシュミルズ蒸留所

 そして、ようやくやってきましたビジターセンター。これこそが本物のビジターセンターです。そして、ここはウイスキーの蒸留所も併設されているようです。そういえばこんな場所で食事を取った遠い記憶がよみがえってきました。

 で、このオールド・ブッシュミルズ蒸留所、私の記憶から吹っ飛んでいることからもおわかりの通り、下戸な私はまったく興味がなかったのですが……どうも、「世界最古の蒸留所」という説もあるようです。ノッティンガムではイングランド最古のパブを見たし、実は私が無知なだけで色々凄いところを回ってる旅なんじゃなかろうか。
 そんな有名蒸留所ですから、日本人でも行かれている方は多数(Giant's Causewayツアーも寄るし)。
 Googleさんで上位に出てきたサイト:

 たらのコーヒー屋さん(https://tarafuku10.hatenablog.com/entry/2020/06/28/000000)様
 酒は人生の妙薬

をいくつか見ていたところ……どうも内部撮影禁止だったようです。そのため、写真は残されておらず、私は果たして中を見たのか見ていないのか、それすらも記憶から消えております。

 英語版のWikipediaもありました。色々語りたがりなウイスキーマニアは日本にも多そうなのだけれど、こちらも日本語版はありません。日本の競馬ファンの異常さがだんだんと分かってきました。
 Wikipediaによると、ジェームズ1世からウィスキーの蒸留許可(この当時から許可制だったことにびっくり)が出たのが1608年、この会社の設立が1784年。1608年といえば、関ヶ原後大坂の陣前ですから、歴史が分かりますね。応仁の乱を先の大戦と言い張る京都にはこのクラスの何かがあったりしそうだけど。
 また、1890年には汽船SSBushmillsが処女航海をおこない、横浜までやってきているようです。こんなところで横浜の名前を見ることになるとは。

ビジターセンター 樽が並ぶ 意味ありそうだけれど
役割が分からない
ここで食事をとれます シチューとパン?
1608年に免許を取ったオールド・ブッシュミルズ 工場かな?

9.5 Giant's causeway

 そして。いよいよジャイアンツコーズウェイです。誰もが知ってる柱状節理による不思議な景色。そして名前から思い浮かぶあの名馬。このためにはるばる北アイルランドまで来たのです。インド人でも行けるというのは間違ってはいないのだけれど、ある意味彼は私がここに行きたいが為にダシになってくれたともいえます。

 で。まずは例によって、泡沫サイトの特権を生かしてNational Trustが出している本を参照することにします。参照するだけなら手元で読めばいいのになぜ全世界に向けて公開するのかは私にも分かりません。

表紙 起源 地学的なお話 大西洋まわりのCauseway
残念ながら太平洋の東尋坊は出てきません
「発見」 初期の議論 建築物
神話。フィン・マックールの話ですね 地図
有名になる過程とガイド等々の話 貿易
描かれたコーズウェイ
馬の絵が1枚もないのですが……
今日のCauseway Portnaboe Port Ganny
The Little Causeway The Middle Causeway The Grand Causeway Port Noffer
Port na Spaniagh Nature has the last word 奥書 現地解説板

 では、実際に歩いて行くことにしましょう。繰り返しますが、このために北アイルランドまでやってきたのです。

 まずは、Portnaboe。地図ではBay of the Cowとも言われておりますね。ただし、ここから見える岩は"The Camel"。牛ではなくてラクダです。イギリス落語では久六のことは牛と呼ばれている……といった話はもちろんありません。

Portnaboeの案内 光の関係でThe Camelが見づらい 前方 ぐるりと アップにしたら多くの人が見えた

 さらに進みます。どこを見ても、特徴的な岩が見えるのでよいですな。おそらく、このあたりはPort Gannyと呼ばれているゾーンだと思われます。

進みます 前方に特徴的な岩 向かって右手
Port Gannyの石の様子このあたりは六角形ではなく、至って普通の石がゴロゴロしております

 ここまでは「普通の綺麗な景色」がメインでしたが、ここから柱状節理ゾーンがやってきます。まずはPort Nofferを

ぐるりと撮影
解説板 Port Noffer やはり気になる岩
あらためてPort Nofferまわりをぐるりと そして気になる柱
こっち側にも柱状節理の柱が! 登りたくなるのはわかる アップで

 では、柱状節理ゾーンを歩き回ることにします。Giant's causewayに乗ることはできませんが、Giant's causewayを歩くことはできるのであります。

降りていきます 振り返る 山も綺麗でした
進みます あらためて、Port Noffer方向 振り返る。
もうちょっと上まで写せ、自分
歩き回ります
案外形は様々 振り返る 中国人とインド人発見
海藻 あらためて、対岸 振り返る
五角形の岩もある 遠ざかります かっこつけてるインド人
柱の山 このあたりは水の浸食のためか
人が踏み荒らしたためか、かたちはイマイチ
あらためて、柱の列が凄い Good-bye!

  Giant's Causewayでの私のメモは以下の通り。
- 湾は3つ。
- 巨人の乗ったらくだと巨人の家の煙突
- コーズウェイストーンは65000から20000売られた
- 不自然に膨らんだりへこんだりしている
- 六角形がなく、実はこれがっかりスポットではないのか
 上3つがおそらくガイドさんから仕入れた知識です。3つめ、65000から20000というのは、どっちかの桁が間違っているのでしょうか……。それとも、65000−20000ということでしょうか。単位もついてないけど、柱なのか、それとも石の個数なのか。もっと真面目にメモを取れ、自分。

 六角形がなく、というのは、あらためて写真を見なおすとちょっと言いすぎかな、とは思いますし、「実はがっかりスポットではないのか」というのはちょっと逆張り過ぎるかなとも思います。が、「美しく、六角形だけが並ぶ場所」というのは多くないのは事実です。何事も、そう上手くはいかないのでありますな。

 なお、がっかりスポットかどうかという意味では、Giant's CausewayにはGiant's Causewayに関するものは何も無いので、競馬ファンの皆様は心してかかるように。
 あたりまえですが、スリージャイアンツが天皇賞を勝った、スリージャイアンツというのは、ジャイアンツコーズウェイにある3つの湾に由来する名前だ、といった嘘知識の解説も特に見かけませんでしたので、日本の競馬ファンの皆様はご安心下さい。

 ツアーはこれにて終了したと思われます。ここからベルファストに戻ります

9.6 夕食

 Giant's causewayで最後に撮られた写真は17時27分、本の紹介のラストで載せた現地地図の写真です。
 そして、次に出てくる写真はRobinsonsというパブの写真で、これが19時22分。これは単に絵になるパブで、しかも横にブックメーカーがいたから撮った写真だと思われます。

Robinsons その横のブックメーカー さらにその先

 じゃあ結局どこで食事をとったのか、というと、どうもThe gingerというところのようです。全く記憶にないのですが、メニュー表の写真がある以上、店内に入ってるはず。そして、飲み物メニューしか写真に撮ってないので、食べたものの名前と値段は謎です。前日のMaggie Maysでのやる気は一体どこに消えたのでしょうか。

残された写真 メニュー名不明 残されたメニュー写真

 自分の記憶が正しければ、このあとどこかのパブで(コーラを)飲んだはずなのですが、写真が残されていない以上自分の行動をたどることはできません。まあいいでしょう。もしかしたら私が持っていたHuaweiのスマホを通じて中国に記録があるのかもしれませんが、どうにかして開示してもらうことはできませんかね。
 なお、今あらためてGoogle Mapを見たら、"Mad Hatter Cafe"という名前のパブに星が着いてました。もしかしたらここに行ったのかもしれません。

 では、また明日。